古今東西の“名著” 偉大な先人の教えって、困難な時代を生き延びるためのヒントがたくさん詰まっている、といわれますよね。このブログではNHKで放映されている『100分de名著』で紹介された名著をもとにビジネスに活かせる考え方について、感想を述べていきたいと思います。

 その第1回は、『菜根譚』①”逆境を乗り切る知恵 “です。中国の明代末期(1572~1620)頃に成立した、処世訓の最高傑作とされる『菜根譚』。その不思議な書名は「堅い菜根をかみしめる菜根譚ように苦しい境遇に耐えれば、人は多くのことを成し遂げられる」という故事に由来するようです。私が今回印象に残った条は、【後集二九】。一言で意訳すると、「事業を興すときにはやめる時のことを考えておけ」、というものです。事業をスタートしたときは、どうしてもいけいけ、となり、幕引きについては、まずは考えない。しかし、先の大戦で日本が経験したように、戦局が明らかに不利となり、当初考えていた状況とは悪化しているにも関わらず、撤退の基準を考え、決断する勇気と実行力を持たないと、①ズルズルと体力が消耗し、②やがては壊滅状態となり、③そして再起不能となる、可能性が高まります。

 私の経験でも2008年のリーマンショック後の事業への悪影響を見極めきれず、速やかな撤退のチャンスを逃し、再起出来るか出来ないか、まで追い込まれました。実際、事業は興すことよりも、撤退の方が難しく、またこれについて書かれている本も少ないように思います。「撤退」、というネガティブ用語では、本を売りにくいという事情もあるかもしれません。「絶好調のプラスの中にマイナス要素を、絶不調のマイナスの中にプラス要素を」、という究極の処世術、私達はいかにして身につけていくべきなのでしょうか。

投稿者プロフィール

Atsuya Sasaki@AMC
Atsuya Sasaki@AMC
少数意見の中にこそ真実のヒントが隠されている、と考えるマイナー・天邪鬼的発想が大好きな人間です!
好きな本・ドラマのジャンルは、冒険・歴史・伝記・古典。例えば、「スタートレック・ヴォイジャー」。どうにもならない場面に直面したときの考え方・決断力が描かれて、ヒトのロマンとは何かを考えさせてくれるドラマで大ファンです!